羽由来の言の葉

詩、随筆、日々のこと

もう少し

時が追いかけてくる 止められないまま ただすくむだけの足に 苛立っている 流されるままに 時間を追いかけられない自分に また、扉が開く 押し寄せる人並みのかけら つかみはじめた勇気 ありのままの自分では もういられないけど 高く高く登るから 今が明日…

その先へ

使いたい言葉が 使えなくなって 指切りする手も 答えを持たなくて 焦ってつかんだ夢のかけらも 本物か偽物かわからなくて 明日を信じる勇気が 今私に少しでもあれば そんなことを考えながら 時間はゆっくりと先へ 歩いて行く つまづく事が悪くないんだと そ…

好きになるしかないかな

いつも、誰に対しても、どんな時でも、優しく、笑顔でいたいのに いつでも、誰に対しても、どんな時でも、精一杯を尽くしたいのに 私が小さくて 私が甘えたで 私が私であるから なかなか、出来なくて 今日の終わりにまたため息を吐く 高い高い壁なんだ 出来…

嫁入りダンス

母の嫁入りダンスを処分しました。 長年の着物も一緒に。昔は桐のタンスと言えば、桐そのものが剥き出しになっているタンスでしたが、母の時代はそこにさらに丈夫で重い木でしっかり覆って作られたため、一生使えるようなタンス。それを嫁入り道具とすること…

失敗を引きずる脳

仕事で失敗したら、引きずるほうでしょうか? 私は、引きずります。それはもう嫌になるくらい。当然その日は眠れません。ちょうど今がそれ。そして、夜な夜な携帯を見て、「仕事を引きずらない」で検索。「仕事で失敗した時にする◯つのこと」が上位ヒットし…

心を吐き出す

残業時間帯に漸く自分の仕事ができる そんな日々を過ごしている 朝も夜も大して変わらない部屋の中で ひたすらパソコンに向かう 情緒も感動も何もない 豊かさとはこんなことではないはずと 思いながら毎日、毎日 途切れることなく仕事が山積みされ どこかの…

今年も終わり

今年最後の日がやって来ましたね 日本人に生まれたからには ハロウインよりもクリスマスよりも この日を大切にしたくなります 少なくとも私は 何も起こらなくても 寒さを堪えて家の外まで隈なく 掃除をしようとしたり しめ飾りにおせち 3日日に働くなんてや…

夜明け前

年明け コロナ さみしんぼう 明日のことなど 知らないけれど 年明け コロナ 夜明け前 あなたはなにをしていますか 寂しい夜にはモニターに映る 何かを探す 年明け コロナ 動きだす 予感を心に 明日を待つ いつか集える時を待つ

憂鬱の星

憂鬱が影を作る だから 影ふみ また明日 夕焼け雲の 空高く 憂鬱たちが 羽ばたけば いそいそ月がやって来て 隣にそっと寄り添って 大好きなあなたが そばに来たら 少し照れて 少し優しく 憂鬱の星が瞬いて あなたも私も 忘れてる 憂鬱だとて 忘れてる

沈む

すべて 明日 ごめん 今日 たくさんの 言葉を 君に あげたくて 心は ここに 形ある ものは 信じず ただ あなたを ただ 心の奥に潜む 私の芯だけを 頼りに 今は少しだけ 夜の帳に沈む 真を見つめて

煌めきの瞬間

時間が明日を変えるって わかってるって あなたが わたしが 世界が うなずくと 一瞬で 次のステージへ 悲しい出来事が 明日に叫ぶことを みんな見ている? 一 ニ 三 壊すのは一瞬だよ 向日葵が青空を眺めるように 海がアブクをはくように 囁く 声が 歌う 風…

リモート

いつのまにか 時が経つことが こんなにも怖くなった あなたと私が 離れている時間が こんなに長くなると思わなかったから あの日あの時 何もできなかった 何も言えなかった 言葉を 何度も 何度も 繰り返し 繰り返し 頭から離れない 昼間も夜も変わらない 時…

少し違う世界

大きな波が起きて この世界が闇に包まれて どうしようもないと絶望しても 明日は絶え間ないスピードでやってくる 見つけたい 理解したいと 求め続けるけど 答えは目に見えない 孤独の中 心が締め付けられて 叫んでも聞こえないけど 今のこの暗闇さえ 味方に…

アイスクリーム

しゃべる しゃべる しゃべる 聞く 待つ 聞く 口もとについたアイスクリーム 溶けてなくなった 少ししゃべると君が嬉しそうに笑った 暑くて 眠れない夏の夜 また君とアイスクリームを 食べに行こうと思う

坂の途中遠い道のりを 一人歩いている 道端の小さな花に目をとめながら 高く飛ぶ鳥には敵わないけど いつか翼が欲しい 今もまだ思っている 掴めないものなどないって 今もまだ思っている 自分にも何かがあると 階段のフェンス越しに見える空を 懐かしいと感…

悲しい嘘

いつもより高く飛べるはずだった そう君がはすに言うから 夏の青さが眩しくなったよ 作り笑いが身にしみる 歩きながらの ささやかな願掛けが 夕暮れをまたいで さよならさ 強くなりますように 何度も唱えては 触れて巻き戻す時のカケラ 訳など聞かなかったけ…

春の夜の

月の灯 春の宴が終盤間近 ほろりほろ酔い 遥か道 少し止まりて 花愛でる 心浮かれて 花愛でて 足取り軽くも 酔い冷めて ぽかり雲間のお月さん 照らす道へと向かおうか 君に酔い暮れ 今日の日も 終盤間近の月の道 鼻歌奏でて 君恋し 春の夜道をまたいつか

君の番

君の番だ そう言われている気がした だから、 いつもなら 引いて見ているだけの僕が 一歩前に出た。 ここからはじまるのは 正でも負でもない ただ時を進めた証だけ まず知って、 そしてはじめた それだけ 君の番だ それが 誰よりも自分を疑い 誰よりも自分を…

向き合う

豊かであるためには、 自分と向き合わなければならない 自分が求めているものは何なのか なにが心地よく、何に嫌悪感を抱き 何にベクトルが向き どこを目指したいのか そこが軸になければ この世界は、生きにくい

桜スイッチ

桜が咲いて満開を迎えると、何か始めないと という思考が例年空きもせずやって来ます。 何故か自分にもわからない芽吹いたパワーとでも申しましょうか。 春とは、そういう気にさせられる季節ですね。 新学期、新入生、新社会人といちいち新しいをくっつけた…