羽由来の言の葉

詩、随筆、日々のこと

悲しい嘘

いつもより高く飛べるはずだった

そう君がはすに言うから

夏の青さが眩しくなったよ

作り笑いが身にしみる

歩きながらの

ささやかな願掛けが

夕暮れをまたいで

さよならさ

 

強くなりますように

何度も唱えては

触れて巻き戻す時のカケラ

 

訳など聞かなかったけど

君に悟られないように

ワザとぶっきらぼうに答えた

 

探してたものがなんだったのか

立ち尽くす汗が心ににじむ

わかっているはずの自分に

嫌気などさして

 

君に答えた

優しい嘘

本気のキス

 

明日晴れるかな