羽由来の言の葉

詩、随筆、日々のこと

坂の途中遠い道のりを

一人歩いている

道端の小さな花に目をとめながら

高く飛ぶ鳥には敵わないけど

いつか翼が欲しい

 

今もまだ思っている

掴めないものなどないって

今もまだ思っている

自分にも何かがあると

 

階段のフェンス越しに見える空を

懐かしいと感じた

優しい気持ちが蘇る

心まで奪われては

いけないと思った朝

 

心から欲しいもの

そんなに簡単ではないけれど

心から枯れそうになっても

それだけは守りたいもの

 

夕暮れに祈る君

つられてそばを離れない

まだわからないこの道を

一緒に歩いて行こう

悲しい嘘

いつもより高く飛べるはずだった

そう君がはすに言うから

夏の青さが眩しくなったよ

作り笑いが身にしみる

歩きながらの

ささやかな願掛けが

夕暮れをまたいで

さよならさ

 

強くなりますように

何度も唱えては

触れて巻き戻す時のカケラ

 

訳など聞かなかったけど

君に悟られないように

ワザとぶっきらぼうに答えた

 

探してたものがなんだったのか

立ち尽くす汗が心ににじむ

わかっているはずの自分に

嫌気などさして

 

君に答えた

優しい嘘

本気のキス

 

明日晴れるかな

 

 

 

 

 

 

君の番

君の番だ

そう言われている気がした

だから、

いつもなら

引いて見ているだけの僕が

一歩前に出た。

 

ここからはじまるのは

正でも負でもない

ただ時を進めた証だけ

まず知って、

そしてはじめた

それだけ

 

君の番だ

 

それが

誰よりも自分を疑い

誰よりも自分を信じた

理由にしよう

 

いつか答えとなる日が来るまで

 

 

向き合う

豊かであるためには、

自分と向き合わなければならない

自分が求めているものは何なのか

なにが心地よく、何に嫌悪感を抱き

何にベクトルが向き

どこを目指したいのか

そこが軸になければ

この世界は、生きにくい

 

桜スイッチ

桜が咲いて満開を迎えると、何か始めないと

という思考が例年空きもせずやって来ます。

何故か自分にもわからない芽吹いたパワーとでも申しましょうか。

春とは、そういう気にさせられる季節ですね。

 

新学期、新入生、新社会人といちいち新しいをくっつけた人たちが晴れやかな人生の舞台を背負って、街のいたる場所に開花するのもこの季節ですね。

 

誰しもが一度は人生の転機を迎えたこの季節だからこそ、その彩りの中に淡い桜を覚え、記憶として残り、桜が咲くたびに、その時のやる気に満ちた思考回路だけが想起し、ああ何かを始めなければという気を呼び覚ますのかもしれませんね。

 

そんな桜スイッチ、あなたにもありますか?