羽由来の言の葉

詩、随筆、日々のこと

もう少し

時が追いかけてくる

止められないまま

ただすくむだけの足に

苛立っている

流されるままに

時間を追いかけられない自分に

また、扉が開く

 

押し寄せる人並みのかけら

つかみはじめた勇気

ありのままの自分では

もういられないけど

高く高く登るから

今が明日を追い越して

早く早くかけるから

そうあなたにも追いつける

 

夕暮れの海は悲しげで力強く

夢のかけらと一緒に沈む

明日またねと声をかけたら

また始まりが

時を渡って

やって来た振り向きもせず

 

ああ私で良かったのかな

あああなたに会えて良かった

 

朝日を浴びて立つ

小さな燃える光を

浴びて必ず必ずと

誓ったから

別れの時が来ても

きっと笑えるはず

明日の扉はすぐそこ

もう少しだよ